ほや座くらぶ通信~第55回ほや座くらぶを開催しました~

  

 7月27日(土)に、若年性認知症の人と家族の会「ほや座くらぶ」を開催しました。ご家族11名、ご本人5名、スタッフ7名が参加しました。

 

 ご家族は前半、社会保険労務士によるミニ講座を行いました。みなさんが加入している年金ですが、案外学ぶ機会は少ないものです。今回、年金の仕組みや種類について分かりやすく教えていただく機会を持つことが出来ました。

 

 後半は4~5名のグループに分かれていただき交流会を行いました。ミニ講座を踏まえて、すでに障害年金の申請をした方が経験談をお話いただくこともありました。また。施設入所を検討する際のご家族の心情やご本人がデイサービスやデイケアに通所している間のご家族の過ごし方を教えてくださる場面もありました。「みなさんの心配や悩みなど、よく理解でき共感できる」「気持ちや葛藤が話せてよかった」という意見をいただきました。困っていることや心配なことはみなさん共通していることが多く、他の方のお話を聞くだけでも参考になることが多いと思います。最初は話を聞くだけでもかまいませんので、お気軽に参加して頂けたらと思います。看護師や介護支援専門員などの専門職のスタッフもサポートします。

 

 ご本人達は、博物館に行ってきました。再現された昭和の暮らしはご本人達が子どもの頃の風景です。台所や車、アイドルグッズなど一つ一つから当時の思い出が引き出される方も多かったようです。その後はみなさんで、学生時代に入っていた部活や熱中したスポーツなど、昔話に花を咲かせました。認知症になっても、昔の記憶は覚えています。何かきっかけがあれば、話が出来ることもあります。ご本人の持っている力を活かして、今の生活を大切にしたいですね。

 

 新型コロナウイルスが再び増えてきましたが、ほや座くらぶではオンラインも活用しながらご本人同士、ご家族同士がつながりが持てるよう継続していきたいと思います。