11月25日(土)に、若年性認知症の人と家族の会「ほや座くらぶ」を開催しました。寒くなってきましたが、ご家族16名、ご本人5名、スタッフ7名が参加しました。
ご家族は前半『福井県版エンディングノートつぐみ』についてのミニ講座を行いました。エンディングノートと聞くと、自分にはまだ必要ないと思う方も多いかもしれませんが、『つぐみ』はこれからの生活を考えるためのものです。これまでの人生を振り返るページ、これからやりたいことを書くページ、大切な人に思いを伝えるページもあります。
参加いただいた方には1冊ずつお渡しして、ご自宅で書いてみていただきたいことをお伝えしました。「本人の気持ちを代わりに書いて子どもに伝えたい」という方もいて、ご希望の方にはご家族の分も持って帰っていただきました。
後半は5~6名のグループに分かれて交流会を行いました。すでにサービスを利用されている方も、症状が徐々に進む中で、先々の心配をされている方が多いように思います。他のご家族から実体験に基づいた話が聞けることはとても心強いと思います。時間の経過と共に悩みも変化しますし、ご自身の経験が誰かの助けにある場合もありますので、ぜひ継続して参加いただけたらと思います。
ご本人は自己紹介の後、歯科衛生士の先生にパタカラ体操や脳トレ体操を教えてもらい、一緒に行いました。歌を歌うこともお口の体操になります。最後はみんなで歌を歌って楽しみながら取り組むことができました。
後半は「福井県版エンディングノートつぐみ』の説明を聞きながら、実際に一緒に記入をしてみました。「何を書いたらいいか、わからんなぁ」となかなか進まない項目もありましたが、スタッフと話しながら仕事をしていた時のことなどを思い出しておられました。
書ききれなかったところは家に帰ってご家族と一緒に書いていただくようにお願いしました。ご家族で話し合うきっかけになればと思います。
今回、一緒に『つぐみ』の記載をしてみて、自分の気持ちや思いを大切な人と共有するために書き残しておくことが大切だと感じました。またこのような機会を持ちたいと思います。