5月27日(土)に、若年性認知症の人と家族の会「ほや座くらぶ」を開催しました。ご本人6名、ご家族10名、スタッフ4名が参加しました。
ご家族は前半、介護支援専門員の先生による「介護保険制度について」のミニ講座を行いました。
介護保険の対象者や利用のための手続きの流れ、介護度によるサービス量の違いなど介護保険の基本を丁寧に教えて頂きました。今回は介護保険をまだ利用していないご家族も多くいらっしゃいましたので、「家族が急な入院になったときに使えるサービスはあるのか」「困ったときはどこに相談すれば良いのか」等質問もいろいろあり、1つずつお答えいただきました。
介護保険サービスは身の回りのお世話が必要な方以外でも生活に困りごとが出てきている方は利用できる可能性があります。サービスもケアを受けるだけではなく、進行予防を目的としたものもありますので、必要なタイミングで利用していくことが大切だと思います。
後半は、3~4人の3つのグループに分かれて交流会を行いました。
他の方がどのように生活しているか聞きたい方、介護のストレスを聞いて欲しい方など参加の目的はそれぞれですが、同じ経験があるからこそ共感できたり、必要な情報が得られる場になっていると思います。
話をするのが苦手な方は他の方のお話を聞くだけでも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
ご本人は自己紹介の後、松原病院の外来喫茶をお借りして、お茶をしながら交流会を行いました。今回は6名とたくさんの方に参加いただき、スタッフも交えて賑やかな回となりました。男性同士、女性同士で交流し、初めての方もすぐに馴染んでご本人同士楽しそうに過ごしていました。
自分の気持ちを離せる場所があることはご本人にとってもストレスの軽減や安心感につながります。普段はご自宅でご家族と過ごすことが多い方も時々出かけて楽しめる場所があることはとても大切です。
初めて参加するときは不安もあると思いますが、事前にご相談いただいたり、スタッフと顔合わせをすることもできますので、ぜひご本人にもご参加いただきたいと思います。
感染予防対策が緩和され、いろいろな場所に出かけやすくなってきました。ほや座くらぶでもご本人がやりたいこと、楽しめることなどを一緒に探して取り組んでいきたいと思います。