福井市認知症講演会を開催しました

10月3日(土)に福井県・福井市・福井市認知症地域支援推進員・認知症の人と家族の会福井県支部・福井県若年性認知症支援コーディネーターの共催で認知症講演会を開催しました。

新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、オンライン参加を取り入れての開催となりました。

第一部の座談会では、県内在住の若年性認知症当事者の方とそのご家族、支援者の方々に参加いただき、認知症の診断を受けてからのこと、今の生活のことなどをお話しいただきました。診断を受けた後はデイサービスに通ったが、高齢者が多くなじめなかったこと、現在は福祉的就労をしており、仕事が楽しいことなどをお話しされました。ご本人が座談会の終わりに「認知症と言われても、驚くことはない。どーんと構えていれば良いのです。」と力強く話されました。認知症があっても自分の力を発揮できる居場所があり、それを支える仲間や家族がいる。その安心感があったからこその言葉だと感じました。

第二部の基調講演は大阪府で若年性認知症支援コーディネーターとして活動されている、NPO法人認知症の人とみんなのサポートセンター代表 沖田 裕子 氏に大阪からオンラインで講演いただきました。

若年性認知症の方は高齢者とは異なる課題を抱えています。仕事の継続や経済面の悩みがあり、6割の人が世帯収入の減少という現実に直面します。

若年性認知症の診断を受けて、多くの人が退職を余儀なくされていますが、退職後も何らかの形で働きたいと希望する方が多くいます。仕事と言っても一般就労だけではなく、福祉的就労やボランティアなど様々な方法があります。その人の事情や病気の状態に合った働く場があることで、やりがいや生きがいにつながるのではないかと思います。